横堀 応彦 准教授
Masahiko YOKOBORI, associate professor
自己紹介
舞台芸術のドラマトゥルギー研究を専門としています。特に現代の日本とドイツ語圏で舞台芸術作品がどのようなプロセスで創作されているのか、劇場を取り巻く環境などを比較しながら論じています。研究活動と並行して、ドラマトゥルクと呼ばれる仕事や、東京芸術劇場、フェスティバル/トーキョー、国際舞台芸術ミーティング in 横浜などでプロデューサーやコーディネーターとしての活動も行ってきました。ゼミでは「現代社会とアートを繋ぐ」というテーマで、フィールドワークや実習などを取り入れながら、研究だけでなく、現代社会と芸術文化を橋渡しする取り組みを行っています。
専門
舞台芸術論、ドイツ演劇、文化政策
現在の研究テーマ
・現代ドイツ語圏の舞台芸術におけるモビリティとドラマトゥルギーの相関性の解明(研究代表者)
・平成の日本の文化政策と文化政策関連研究の検証(研究分担者)
・劇場・音楽堂等における女性管理職の実態に関する研究(研究分担者)
担当科目
舞台芸術産業論、アーツマネジメント、アートビジネス入門、プロゼミⅡ、実践ゼミナール、展開ゼミナール
研究業績
下記リンクよりご覧ください
https://researchmap.jp/myokobori
これまでに関わったプロジェクト
下記youtubeプレイリストよりご覧ください
https://www.youtube.com/playlist?list=PLE-VnWQ-bM-867t3H6ZAQ-M9jvm3Nrq6D
現代社会とアートを繋ぐ(実践ゼミ、展開ゼミ)
ゼミナールの目標
現代社会とアートのつながりに関係する様々な問題について、ゼミ生が自ら興味のあるテーマについて「問い」を立てて研究するゼミです。現代社会では、ツイッター、インスタグラム、TikTokなど「誰かが作ってくれたものをスワイプする」ことの占める時間が増えています。タイムラインに流れてくる動画は自動的にキュレーションされ、何かを選択する際にもAIが活躍したりと、自分で何かを決めることが面倒になりつつあります。
このゼミではゼミ生自身が、①自分自身にとって「面白い」と思えることを見つけて、②その「面白さ」を他の人にも分かってもらうための技術を身に付け、③自分自身で立てた「問い」について研究できるようになることを目標としています。ただし周辺知識もないままに、いきなり「問い」を立てることはできません。「問い」を立てるためには事前に勉強しておかなければならないことがたくさんあり、2年生の実践ゼミでは主に①と②に重きを置いて研究を行うための基本的な手ほどきを行います。3年生の展開ゼミⅠでは主に②に重きを置いて「問い」を立てることの準備を行い、4年生の展開ゼミⅡでは主に③に重きを置いて自分自身で「問い」を立てて「このことに関しては他の誰よりも詳しい!」と自信を持っていえるような卒業論文を執筆します。
3年生のゼミでは実際にイベントを一から企画して、プレゼン、交渉、事前準備、実施までの全てのプロセスをゼミ生自身で行うことを目標に活動しています。
[これまでに企画制作したプロジェクト]
・アクセサリーデザイナーのキタムラマサヒロさんによるアクセサリーワークショップ(2019年度)
・文京区内の保育園と連携してクリスマスに合わせたイベントの実施(2022年度)
・ダンボールでつくった秘密基地に子どもたちが自由に色を塗って個性や感性が発揮できる参加型のワークショップ「ダンボールひみつきち!」(2023年度)
ゼミ生の研究テーマの例:横堀ゼミ卒業論文の題目から
[2019年度]
・若者の心を救うクリープハイプの音楽(*)
・日本にeスポーツは浸透するのか―海外と比較した日本の未来―(*)
[2020年度]
・ネット音楽進化論―ネット発アーティストの台頭が意味すること―(*)
・声優のアイドル化現象
[2021年度]
・withコロナ時代の日本におけるフードテックの可能性(*)
・ゲーム内のボスキャラクターの悪意の喪失について
[2022年度]
・2.5次元ミュージカル〜次元の狭間に存在する金字塔〜(*)
・宝塚で上演される作品の傾向と動員数の変化
[2023年度]
・サステナブルなK-POPアルバム ―K-POPアルバムの多様化と環境への取り組み―(*)
・日向坂46の楽曲から分かるグループの特徴
(*)印の論文はマネジメント学部の優秀論文審査で入賞しました。