インターンシップ体験記
皆川彩音さん(2年)
「東京のはら表現部」とは、障がいのある⼈とない⼈がともに体を動かして表現をし、ダンス作品を創造する活動です。初めて活動の様子を見たとき、年齢も性別も性格も違う人が集まって何かを表現する姿に、言葉にできない愛しさや尊さを感じました。
2月25日に行われる『オープンのはら』という発表に向けた練習では、自由な表現のなかに、手順や構成など、ある種の型がありました。
音楽やファシリテータの言葉からそれぞれが表現し、それを個々だけでなく集団で行うことで化学反応のような変化が起きて、また新しい表現が生まれていくという創造の過程に思わず見入ってしまいました。そこから、表現と創造の持つ力と可能性について考えました。そして、自分を自由に表現すること、それをしている人はほかの人に勇気や感動を与えるということは舞台芸術にも共通していると気づきました。また、この活動は社会共生の一つのモデルになると考えました。
「東京のはら表現部」の活動から、お互いの存在を尊重するという当たり前のことができていない社会の現状に気づくことができました。
前田唯花さん(2年)
東京芸術劇場では、高校生からユース世代の障害のある人とない人が音楽の中で個性を生かし自由に表現する新しいダンスを創作する活動を行っています。この活動を「東京のはら表現部」と呼んでいます。
10月15日の回は新聞で表現する回でした。二人一組で新聞を使って真似し合ったり、三人一組で新聞を突き破ってみたり。11月26日の回は『オープンのはら』という2月に行われる発表会に向けての練習をしました。
最初から本番なのではないかというくらいの完成度で驚きの連続でした。自分では思いつかないような表現がたくさんあり、あっという間にその世界観に引き込まれていきました。とにかくみんな楽しそうで見ている私たちまで楽しくなるそんな空間が広がっていました。何かを表現して自分を解放する楽しさ大切さを感じました。